アリババ集団(
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アリババ傘下の研究機関「達摩院(DAMOアカデミー)」が公開した動画では、ロボットが果物を識別し、かごに入れる様子が示されている。これらの作業は一見すると単純に見えるが、実際にはロボットが単一の物体を理解し、動作を制御するという複雑なAI技術が関与している。
RynnBrainはオープンソースモデルに属し、達摩院が独自に開発したもので、ロボットに知覚、意思決定、実行の能力を付与し、現実世界のシーンにおける自律的なタスク遂行を後押しする。
アリババが公表したテストデータによれば、RynnBrainは複数の権威ある評価で際立った性能を示し、米グーグルの「Gemini Robotics-ER 1.5」や、米エヌビディアの「Cosmos-Reason2」といった業界の主要モデルを上回った。エンボディドAIに関する16項目のオープンソース評価ランキングで新記録を打ち立て、SOTA(特定のAIタスクまたはベンチマークにおいて最先端の性能)水準に到達したとしている。
ロボット技術は「フィジカルAI」と呼ばれるコンセプトに属し、自動運転車などAIに依存する機械を含む分野である。中国はすでにこの分野を優先事項として位置付けており、米国との技術的な主導権争いを見据えている。