アリババ集団(
09988)は、傘下の人工知能(AI)アシスタント「千問App」を通じ、総額30億元を投じる「春節ごちそう計画」を打ち出した。同計画はアリババ集団の春節(旧正月)イベントとして過去最大規模で、2026年春節の中国IT大手による春節イベントの中でも最高額の投入となる。『信報』が2日伝えた。
「春節ごちそう計画」は、アリババ集団傘下の淘宝(タオバオ)や閃購(インスタントコマース)、「飛猪(フリギー)」、「高徳(Amap)」、盒馬鮮生(フーマ・フレッシュ)などのプラットフォームを通じて2月6日から正式に開始する。飲食や旅行、エンターテインメントなどの消費シーンを対象に、「代金無料」や多額の現金「紅包(お年玉)」を提供する。千問Appは1月中旬から各エコシステムと連携してAIショッピング機能のテストを開始しており、単なる対話機能を超えて消費者の実生活に浸透させる狙い。
競合他社も攻勢を強めている。テンセント(
00700)のAIアプリ「元宝」は1日、総額約10億元の「紅包」イベントを開始した。1回あたりの当選額は最大1万元に上り、微信支付(ウィーチャットペイ)の口座へ直接出金できる仕組み。同社は14年に「微信紅包」がモバイル決済普及の契機となった成功体験を、AIでも再現したい考え。
百度(
09888)は計5億元のAI紅包キャンペーンを実施する。字節跳動(バイトダンス)傘下の火山引フは、26年の中央広播電視総台(CMG)による「馬年春晩(春節特番)」の独占AIクラウドパートナーとなり、番組制作やライブ配信、視聴者とのオンライン交流などを支援するとしている。