| 2026-02-02 |
香港/業界動向/電子・IT |
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テンセントのAI「元宝」無料アプリ首位に、中国Appストアで「豆包」を逆転
中国IT大手のテンセント(
00700)の人工知能(AI)アプリ「元宝」が、中国のApp ストア無料アプリランキングで首位に立った。経済メディアの『財聯社』などが伝えた。長くトップだったバイトダンス(字節跳動)の「豆包(ドウバオ)」を抜き、AI時代の「スーパーポータル」を巡る競争で主導権を握った。
躍進を支えたのは、総額10億元(約200億円)規模の現金配布(紅包)キャンペーンだ。馬化騰会長は「2015年の微信(ウィーチャット)紅包の成功再現を狙う」とし、ウィーチャットやQQのグループチャットで紅包リンクを共有させることで、AIを人々の日常的なコミュニケーションに深く浸透させる狙いがある。SNS上では「元宝の紅包がグループを埋め尽くしている」との投稿も相次いでいる。
競合各社との資金投入競争も激しい。『第一財経』によると、百度(
09888)も15億元を投じており、AIアプリを巡る争いは、利用者の可処分時間を奪い合う消耗戦の様相を帯びている。
一方、巨額投資に見合う利用定着率には不透明感も残る。『澎湃新聞』は、過去の春節キャンペーンでは配布終了後に利用者が急減した例が多いと指摘する。紅包効果が薄れた後も利用者をつなぎ留められるかが、「元宝」の成否を左右しそうだ。