| 2026-01-28 |
中国/業界動向/通信 |
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中国通信業界、25年も安定成長 新興業務が収益の軸に
2025年の中国通信業界は、通信業務収入が1兆7500億元と前年比0.7%増となり、全体として安定した成長を維持した。クラウドやビッグデータなどの新興業務が成長の主動力となり、第14次5カ年計画(2021−25年)の関連目標をおおむね達成した1年となった。
工業情報化部によると、収益構造では、従来型サービスからデジタル関連業務へのシフトが一段と進展した。クラウド、ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、データセンターなどの新興業務収入は4508億元と前年比4.7%増え、通信業務収入全体の25.7%を占めた。一方、モバイルデータ通信収入は3.1%減、音声業務も1.7%減となり、従来型業務の比率低下が続いた。研究開発投資も拡大し、開発経費の対収入比率は4.6%に上昇。5G標準必須特許の申告件数では世界シェア42%を占め、技術面での存在感を強めた。
インフラ面では「双千兆」と呼ばれる5Gとギガビット級光ネットワークの整備が進んだ。5G基地局数は483万8000局に達し、モバイル電話基地局全体の37.6%を占めた。1000Mbps以上の通信能力を持つ10G PONポート数は3162万に拡大し、全国の全ての郷鎮と95%超の行政村で5Gが利用可能となった。データセンターのラック数は93万8000に増え、AI計算基盤の処理能力の供給能力は前年比87.6%増と急伸した。
利用動向では5Gへの移行とIoT端末数が携帯電話契約数を上回る状態の流れが鮮明となった。5G携帯電話のユーザー数は12億400万に達し、携帯電話ユーザー全体の65.9%を占めた。モバイルIoT端末の接続数は28億8800万となり、携帯電話ユーザー数の18億2700万を大きく上回る状況が続いた。月間平均データ利用量(DOU)は1戸当たり20.74GBと14.1%増え、データ消費の拡大が続いた。
産業分野では通信技術と実体経済の融合が深化した。「5G+工業インターネット」に関連するプロジェクト数は2万3000を超え、製造業や採掘、港湾などでデジタル化が加速。5G業界向け仮想専用ネットワークも累計7万5000構築され、企業のスマート化を下支えしている。