米CNBCは19日、事情に詳しい関係者の話として、中国の新興人工知能(AI)企業、月之暗面(Moonshot AI)の価値が、最新の資金調達ラウンドで48億米ドルと評価されていると伝えた。昨年12月末に発表された前回の資金調達での評価額は43億米ドルだった。数週間で5億米ドル上昇したことになる。同社には中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)などが出資している
関係者は、北京智譜華章科技(
02513)とミニマックス(
00100)が1月上旬に相次いで香港市場に上場し、株価がともに公開価格を大きく上回っていると指摘。中国AI企業に対する関心は非常に強く、月之暗面の今回の資金調達ラウンドも近く完了する公算が大きいと述べた。
月之暗面は中国で高い人気を集めたチャットボット「Kimi」を手掛け、2025年1月に公開された中国発の生成AI「DeepSeek(ディープシーク)」に先立ち注目を浴びていた。中国メディア『財経』によると、25年12月の月之暗面の資金調達ラウンドにはアリババ集団のほか、IDGやテンセント(
00700)が参加した。月之暗面はIPO計画についてコメントしていない。
CNBCは、中国では米オープンAIのChatGPTなど米国製の生成AIが正式に利用できないことから、国産AI業界が活況を呈しているとの見方を示した。中国当局は多くの米国系インターネットサービスへのアクセスを制限しており、米政府も中国とのビジネスに対する規制を強めている。