| 2026-01-06 |
香港/投資判断/証券 |
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中国株を「オーバーウエート」推奨、26年展望=ゴールドマン
ゴールドマン・サックスは、中国経済の成長が複数の要因に支えられているとして、資産配分において中国株式をオーバーウエートとする戦略を推奨した。最新のマクロ経済リポート「中国2026年展望:新たな成長エンジンの模索」で、中国経済は構造最適化が進み、新たな成長動力が加速的に形成されていると指摘した。『信報』が5日伝えた。
ゴールドマンは外部環境について、輸出に構造的な上振れ余地が残されているとの見方を示した。世界的なサプライチェーン再編が進む中、中国製造業の競争力向上や高付加価値製品の比率拡大を背景に、今後数年間も輸出の底堅さが維持される可能性が高いと分析。経常収支も比較的安定した状態が続くと予想した。
内需面では、政策支援の継続を背景に投資が段階的に回復すると指摘。特にインフラ、先進製造業、戦略的新興産業分野では、政策ツールや資金投入が投資拡大の重要な下支えになるとした。また、サービス消費に対する政策支援が強化されており、法定休日や有給休暇の拡充を促す施策が、住民のサービス消費潜在力を引き出し、消費構造の高度化を後押しすると分析した。
さらに、「第15次5カ年計画(2026−2030年)」に関する提言において「現代化産業体系の構築」や「高水準の科学技術自立自強の加速」が優先課題として掲げられている点に言及。今後数年にわたり、高度製造業、デジタル経済、人工知能(AI)、新エネルギー分野への投資が拡大し、産業競争力を一段と強化するとともに、輸出や経済成長に中長期的な支援材料になるとの見方を示した。
ゴールドマンの株式戦略チームは既に、アジア太平洋地域の資産配分で中国本土A株および香港株をオーバーウエートとする方針を示している。企業利益の改善、バリュエーション修復、安定した政策環境を追い風に、中国株式市場は2026−27年に年間15%−20%の上昇が期待できると予測。利益成長を加速させる要因として、AI活用の進展、企業の海外進出、過当競争を抑制する「反内巻」政策を挙げた。また、中国株の現在のバリュエーションは、世界の同業市場と比べ大幅なディスカウント状態にあると指摘した。