| 2025-12-30 |
中国/業界動向/金融 |
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人民元相場、オンショアも7元の大台割り込む 2年半ぶり高値
人民元は足元で強含みの展開が続いている。クリスマス休暇中にオフショア人民元(CNH)が1米ドル=7元を割り込んだのに続き、30日にはオンショア人民元(CNY)もこの心理的節目を割り込んだ。日本時間の午後2時25分時点で、オンショア人民元は1米ドル=6.997元と、2023年5月以来、約2年半ぶりの高水準を付けた。オフショア人民元は6.9912元で推移していた。
中国人民銀行(中央銀行)の基準値の設定を軸とした誘導や、中国系大手銀行による相場安定策の下、今年の大半で人民元は緩やかな上昇基調をたどってきたが、年末にかけて上昇ペースが加速している。オフショア人民元が7元を割り込んだ後、中国当局は為替上昇のペース管理を一段と強化。30日の人民元基準値は5営業日連続の上昇が途切れ、ロイター予想を約240ポイント下回る水準となり、当局が一方向の上昇期待を抑制していることが示唆された。
中国本土紙『中国証券報』は29日、専門家の見解として、先行きについては米ドル指数が上昇する可能性があるほか、外部環境の不確実性や内外の金利差を背景に、人民元相場が一方向に動き続けることは難しく、双方向の変動が常態になるとの見方を伝えた。足元の人民元高については、米ドル安、年末にかけた企業の外貨決済需要の増加、人民元建て資産の投資魅力向上などが背景にあると分析している。
また、「ドル・スマイル理論」を提唱した専門家、スティーブン・ジェン氏は、26年は人民元が一段と上昇すると予測。人民元高が中国の政策当局と世界各国の双方にとって利益にかなうとの認識が広がるためだとし、26年末の目標水準を1米ドル=6.25元と示した。