16日の香港市場で、復星国際(
00656)傘下の製薬会社、上海復星医薬(
02196)が大幅安。終値は前日比5.81%安の21.06HKドルだった。同業の緑谷(上海)医薬科技(緑谷医薬)を買収する計画が明らかとなり、売りが膨らんだ。緑谷医薬が開発したアルツハイマー治療薬「甘露特ナトリウム」(Sodium oligomannate)カプセルの医薬品登録が中国で期限切れとなっており、将来性が不透明とみなされたもよう。
上海復星医薬が15日大引け後に発表した買収計画によると、甘露特ナトリウムカプセルは低分子の酸性オリゴ糖化合物で、中国が開発して知的財産権を持つ。2019年11月に中国の国家薬品監督管理局から条件付きで販売承認を取得し、21年には国家医療保険リストに収載された。しかし販売承認の期限が切れたことで、24年11月以降は商業生産を行っていない。生産・販売を再開するには、現在進めている市場投入後の確認のための臨床試験を完了し、医薬品審査当局の承認を得る必要がある。
買収は、現金による既存株の取得と、第三者割当増資、特別目的事業体(SPV)を通じたストックオプションの処理を組み合わせて行う計画。買収額は約14億1200万を見込む。一連の買収手続きが完了すれば、上海復星医薬が緑谷医薬株の51%を握る。