中国の都市ガス大手、中国ガス(
00384)は3日朝方、リチウムイオン電池メーカーの恵州億緯リ能(300014)と戦略提携を締結したと発表した。エネルギー貯蔵技術のイノベーションやバイオマス技術の応用、グリーンでクリーンなエネルギーなどの分野で協力する。
技術開発では、中国ガスが展開する分散型太陽光発電・蓄電、バイオマス、グリーン低炭素プラットフォームと、恵州億緯リ能の電池ソリューションにおける強みを持ち寄り、エネルギー貯蔵システムとバイオマスエネルギーを組み合わせる技術を共同開発し、低炭素エネルギー管理プラットフォームの商用化を促進する。
また、商工業向けエネルギー貯蔵、モバイルエネルギー貯蔵、電動大型トラック向け交換式電池、ゼロカーボン産業パークなどの分野で共同開発を進め、海外市場にも段階的に拡大していく。中国ガスが国内外で行うエネルギー貯蔵プロジェクトに対応し、1年以内に1ギガワット時(GWh)相当のバッテリーセルまたは直流(DC)蓄電装置を発注する計画。向こう3年間、中国ガスは商工業向けエネルギー貯蔵、電動大型トラック用電池、モバイルエネルギー貯蔵などの市場を開拓することで、戦略提携の下での協力実施に十分な需要を提供していく。
さらに、中国ガスは恵州億緯リ能が中国の雲南省と湖北省、マレーシアなどに構える生産拠点に対し、バイオマスガス、蒸気、新エネルギー電力などの総合エネルギー供給を行う。
中国ガスは、ゼロカーボン都市(産業パーク)の開発を中心に、「電源−電力網−負荷−貯蔵」にわたる全産業チェーンで体系的な事業展開を進めていると説明。今回の戦略提携により、中国政府が掲げる二酸化炭素の排出削減目標の達成を支援するとした。2025年9月30日時点で、中国ガスの商工業向けエネルギー貯蔵事業のプロジェクト稼働規模は計617.7メガワット時(MWh)、契約済み設備容量は累計1.2GWhに達した。プロジェクトは主に江蘇省、浙江省、広東省で稼働している。