10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.94%安の3897.03ポイントだった。深セン成分指数は2.70%安の13355.42ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆5156億2000万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で推移し、中盤以降に下げ幅を徐々に拡大すると、心理的節目の3900ポイントを下回って取引を終えた。指数は前日に終値ベースで2015年8月17日以来、およそ10年2カ月ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定の売りが広がったほか、来週前半に中国の貿易統計や金融統計、物価統計などの発表が控えているとあって、積極的に買う動きも限られた。セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、貴金属や半導体なども売られた。半面、セメント・建材や公共事業が全面高。ガスや石炭も高かった。
A株市場では、国軒高科(
002074)や寧波杉杉(
600884)、曙光信息産業(
603019)、歌爾(
002241)などが大幅安となった。半面、9月のバス販売台数が26%増加したと発表した宇通客車(
600066)が5%超上昇したほか、長春高新技術産業(
000661)や中興通訊(
000063)も高かった。
上海B株指数は0.09%高の261.02ポイント、深センB株指数は0.01%高の1354.22ポイント。