英『フィナンシャル・タイムズ』(電子版)は10日、事情に詳しい関係者の話として、中国が半導体輸入規制の執行を強化していると報じた。米エヌビディアの人工知能(AI)向け半導体チップなどの米国製品に対する中国テック企業の依存度を下げることが狙いという。
関係者によると、中国当局は数週間前から税関職員の特別チームを動員し、各地の主要港で半導体を輸送する貨物を厳格に検査している。目的は、中国企業が監督当局の指導に従い、中国市場向けに設計されたエヌビディア製チップの購入を停止しているかを確認することという。中国税関当局とエヌビディアはコメントを控えている。
報道によると、中央網絡安全信息化委員会弁公室が主導する中国当局は共同で、9月中旬にバイトダンスやアリババ集団(
09988)などの主要テクノロジー企業に対し、エヌビディア製品の発注および試用を停止するよう指示した。また、税関検査の対象範囲は、すべての先進的な半導体製品にまで拡大されたという。