| 2025-10-10 |
中国/政策/その他 |
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「貿易関係の改善なければ中国からの輸入停止」=トランプ米大統領
トランプ米大統領は9日、近く行われる中国の習近平国家主席との会談で、大豆問題を提起する意向を改めて示した。ホワイトハウスで記者団の質問に答え、米中の貿易関係が改善されなければ、中国からの輸入の大部分を停止する可能性があると警告した。『信報』が10日伝えた。
一方、中国商務部は9日、エルビウムなどレアアース5種の採掘や、精錬に必要な技術の輸出を規制すると発表した。外国企業14社を「信頼できないエンティティ−リスト」に追加する措置も明らかにした。トランプ氏と習氏の対面会談を前に、貿易交渉での交渉力を強める狙いがあるとみられる。
米中首脳会談は10月末から韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の場で開かれる見通し。ベッセント米財務長官は2日、「貿易交渉を前進させる枠組みの構築につながる」と述べていた。
世界最大の大豆輸入国である中国は、関税と通商摩擦に対応して米国産大豆の購入を大幅に減らし、ブラジルやアルゼンチン産の大豆に切り替える動きを最近数カ月に加速している。