連休明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比1.32%高の3933.97ポイントだった。深セン成分指数は1.47%高の13725.56ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆6532億200万元だった。
上海総合指数は高く寄り付くと、ほどなくして心理的節目の3900ポイントに乗せ、前引けにかけて上げ幅を拡大。政策期待が引き続き買いを支えた。第15次5カ年計画(2026−30年)草案を議論する中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)の開催日程が10月20−23日に決まっており、新たな政策が打ち出されるとの観測が広がった。後場は狭いレンジでもみ合ったが、終値ベースで2015年8月17日以来、およそ10年2カ月ぶりの高値を更新した。
セクター別では、貴金属とバッテリー素材が全面高。レアメタル、非鉄金属、風力発電設備なども高い。半面、観光・ホテル、不動産サービス、教育、酒造などが売られた。
A株市場では、環境関連の北京東方園林環境(
002310)と産金大手の紫金鉱業集団(
601899)がストップ高。通信設備大手の中興通訊(
000063)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)や、テック株の杭州海康威視数字技術(
002415)、浙江水晶光電科技(
002273)、科大訊飛(
002230)なども上昇が目立った。半面、映画館運営の万達電影(
002739)、ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、完美世界(
002624)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)などが売られた。
上海B株指数は0.25%安の260.79ポイント、深センB株指数は0.23%高の1354.15ポイントだった。