HSBCグローバル・リサーチは最新リポートで、足もとで金価格の上昇が続くなか、香港に上場する産金株も高値を更新しているとし、金価格が1％変動するごとに関連企業の利益は約2％連動するとの見方を示した。個別では、紫金鉱業集団（02899）と山東黄金鉱業（01787）をトップピックとし、目標株価をそれぞれ11％、52％引き上げた。投資判断はいずれも「買い」に設定している。『信報』が9日伝えた。

　HSBCは、今後12カ月間にわたって利下げ局面が続くと予想し、短期的には金価格を下支えするとの見方を示した。今回の金価格の上昇は、リスク回避的な買いや米ドル安、政策の不透明感、米連邦準備制度理事会（FRB）の独立性など複合的な要因に起因するものと分析。 金価格は年内に1トロイオンス3700−4050米ドルのレンジで推移し、26年は3600−4400米ドルでの推移を予想した。

　関連銘柄の投資判断と目標株価は以下の通り。

■紫金鉱業集団（02899）：買い、37.7→41.8HKドル
■山東黄金鉱業（01787）：買い、31→47HKドル
■招金鉱業（01818）：買い、23.7→37.1HKドル