| 2025-10-08 |
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NY市況(7日):ダウ91米ドル安と続落、オラクルが下落しS&P500が8日ぶり反落
7日のNY株式相場は下落。小高くスタートしたものの、巨額の人工知能(AI)投資を行っているオラクルの収益率悪化を指摘する報道が嫌気されたほか、予算執行による政府機関の一部閉鎖が7日目を迎え、再開を巡る不透明感もリスク回避の動きを強めた。
ダウ平均は朝方に173米ドル高まで上昇したものの、246米ドル安まで反落し、91.99米ドル安(-0.20%)と2日続落して終了した。S&P500も一時0.21%高まで上昇し、2営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新したものの、0.38%安で終了し、8営業日ぶりの反落となった。ハイテク株主体のナスダック総合も一時0.28%高と4営業日連続で取引時間中の史上最高値を更新したが、0.67%安と反落して終了した。
一方、安全資産とされる米国債や金が上昇。米10年債利回りは前日の4.162%から4.128%に低下(価格は上昇)し、金が初めて4000米ドルの大台を突破し、史上最高値を更新した。
IT系情報誌『ザ・インフォメーション』が、オラクルのクラウド事業の利益率はアナリスト予想よりもはるかに低く、エヌビディア製チップのレンタル契約の一部で損失が出ていると報じたことでAI関連ビジネスの収益性への懸念が強まった。オラクルの株価は一時7%超下落し、2.25%安で終了。ナスダック総合も一時0.97%安まで下落した。
S&P500の11セクターは生活必需品、公益、エネルギーなど5セクターが上昇し、一般消費財、コミュニケーション、資本財、ITなど6セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はIBM、プロクター・アンド・ギャンブル、ユナイテッドヘルス、コカ・コーラが1%超上昇した一方、ナイキが3.18%安、セールスフォースが2.46%安となり、キャタピラー、メルク、アメリカン・エキスプレスも1%超下落した。