休場明け8日の香港市場は続落して始まるか。中国本土があすまで国慶節・中秋節の連休の上、米連邦政府の一部閉鎖の影響で雇用関連の経済指標などが発表されておらず、新規の手掛かりに乏しい。前日の米ハイテク株安を受けた売りが先行すると予想する。
ただ、ハンセン指数は休場前に続落し、心理的節目の27000ポイントを割り込んだだけに、自律反発を見込む買いが相場を支える展開があり得る。米連邦準備理事会(FRB)が10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに動くとの観測も続いている。7日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.162%から4.128%に低下した。
7日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。人工知能(AI)に巨額を投資しているオラクルの収益率悪化を指摘する報道が嫌気され、大型ハイテク株や半導体関連株にも売りが波及した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手のHSBC(
00005)、新エネルギー車の理想汽車(
02015)が香港終値を下回って終えた。