3日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.54%安の27140.92ポイントだった。中国企業指数は0.68%安の9658.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1347億8000万HKドル。
ハンセン指数は下げて寄り付き、中盤まではじりじりと下げ幅を拡大。前日終値は2021年7月23日以来約4年2カ月ぶり高値だっただけに、いったん利益を確定する売りが幅広いセクターで優勢となった。ただ、前日上抜けていた節目の27000ポイントを割り込むと買い直しが入り、結局は同水準を守って終えた。中国本土は国慶節・中秋節連休(10月1−8日)とあって政策などの新たな材料に乏しく、商いはやや低調。上海・深セン市場は休場のため、相互取引制度(ストックコネクト)を通じた本土投資家による香港株取引は実施されていない。
ハンセン指数構成銘柄では、前日買われた自動車株のBYD(
01211)、理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)がそろって下落。ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も安い。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、不動産株の華潤万象生活(
01209)と龍湖集団(
00960)は続落した。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、製薬の翰森製薬(
03692)が続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.90%安の6622.85ポイントと4営業日ぶりに反落。BYD、快手科技、理想汽車のほか、新興新エネルギー車メーカーの小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)の下げがきつい。一方、SMICと同業の華虹半導体(
01347)、自動運転技術の地平線機器人(
09660)が買われた。