| 2025-09-30 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】もみ合いか、官民の中国9月製造業PMIに注目
30日の香港市場はもみ合う展開か。米利下げ期待や中国政府の経済政策への期待が引き続き地合いを支える半面、中国の国慶節・中秋節連休を前に積極的な買いは入りにくいと予想する。香港市場はあす10月1日に休場、本土市場は10月1−8日が連休となる。休場に伴い、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株売買(南向き取引)は1日から休止される(再開は10月9日)。ハンセン指数は前日に終値ベースで9月17日以来よそ2週間ぶりの高値を付けたとあって、利益確定売りや持ち高調整の売りが重荷になりそうだ。
きょうは午前中に官民の中国9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。市場予想は国家統計局発表の中国製造業PMIは49.6(前月実績は49.4)、RatingDog中国製造業PMI(旧称は財新中国製造業PMI)は50.2(前月実績は50.5)。結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。
29日のNY市場でダウ平均は続伸。月末に予算の期限を迎え、米政府機関の一部閉鎖の可能性が意識されたものの、エヌビディア、マイクロン・テクノロジーなどの人工知能(AI)関連株の上昇や、株式非公開化計画を発表したエレクトロニック・アーツなどのM&A関連株の大幅高が相場を押し上げた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸。米10年債利回りは先週末の4.187%から4.141%に低下した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回った半面、美団(
03690)が下回って引けた。