週明け29日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.89%高の26622.88ポイントだった。中国企業指数は1.62%高の9454.12ポイント。メインボードの売買代金は概算で3090億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。前週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、次第に上げ幅を拡大。上昇率が2%を超えると伸び悩んだものの、終値ベースで17日以来およそ2週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する8月個人消費支出(PCE)価格指数が予想通りの伸びにとどまったことで、年内2回の追加利下げを見込む買いが幅広いセクターで優勢となった。中国共産党の指導部が第15次5カ年計画(2026−30年)の草案を議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)の開催日程が10月20−23日に決まったと伝わり、経済政策への期待も改めて高まったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)と大型ネット株のアリババ集団(
09988)が買われ、相場の上昇を主導。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)や金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)、半導体受託製造のSMIC(
00981)が大幅に反発した。半面、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が続落。中国デザイナーズトイ大手のポップマート(
09992)、新エネルギー車の理想汽車(
02015)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.08%高の6324.25ポイントと反発。SMICと同業の華虹半導体(
01347)、ゲーム・オフィスソフト大手の金蝶国際ソフト(
00268)、阿里健康が高い。一方、新エネルギー車を手掛ける小米集団、蔚来集団(
09866)、理想汽車がそろって下落した。