中国では国慶節・中秋節に合わせて10月1日から8日間の大型連休が控えており、小売りやエンターテインメント、交通、ホテルなどを中心に需要の拡大が見込まれているが、『信報』は29日、業界関係者や証券会社が選んだ恩恵が期待される銘柄を紹介した。
中泰金融国際でストラテジストを務める顔招駿氏は、銀河娯楽(
00027)をピックアップ。マカオのカジノ収入は7月、8月ともに220億パタカを超えていると指摘。9月は台風の影響を受けた可能性があるものの、10月は大型連休もあり、カジノ収入は230億パタカを超えるとみている。また、富昌金融集団で共同取締役を務める譚朗蔚氏はMGMチャイナ(
02282)を挙げている。
著名アナリストの彭偉新氏は、シャングリラ・アジア(
00069)をピックアップ。香港を訪れる中国本土からの旅行客はコロナ禍前の水準を回復しつつある上、株価は6月につけた安値から徐々に上昇しているとした。著名株式評論家の熊麗萍氏は、トリップ・ドットコム(
09961)を選択。株価はすでに上昇しているものの、政策支援もあり、旧正月前に一段の需要増加が期待できるとみている。
一方、モルガン・スタンレーは利用客数の増加などを理由にキャセイ・パシフィック(
00293)を選好。投資判断を「イコールウエート」、目標株価を10.8HKドルに設定した。シティグループは、長距離や海外旅行の需要拡大を見込み、同程旅行(
00780)の投資判断を「買い」、目標株価を28HKドルに設定している。
このほか、建銀国際はリポートで、消費拡大で観光や外食、飲料、アウトドアスポーツなどが恩恵を受けるとし、中国旅遊集団中免(
01880/
601888)、海底撈国際(
06862)、蜜雪氷城(
02097)、農夫山泉(
09633)、安踏体育用品(
02020)を挙げた。