26日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.35%安の26128.20ポイントだった。中国企業指数は1.49%安の9303.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で3236億7000万HKドル。
ハンセン指数は前日のNY市場がハイテク・グロース株を中心に下落した流れを引き継ぎ、寄り付きで10日移動平均線(大引け時点で26442.17ポイント)を割り込んだ。終盤に一段安となり、終値ベースで9月11日以来およそ2週間ぶりの安値を付けた。25日発表の米経済指標が景気の底堅さを示し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇したことで、米ドル安を背景とする資金流入が期待しにくくなるとの見方が広がったもよう。セクター別では情報技術、医療・ヘルスケア、一般消費財の下げがきつい。一方、必需消費財が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、前日高かった小米集団(
01810)が8%超下落した。半導体受託製造のSMIC(
00981)、電子機器受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)も大幅安。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)および子会社の阿里健康(
00241)、アリババと同業のJDドットコム(
09618)および子会社の京東健康(
06618)がそろって売られた。半面、銀行株のハンセン銀行(
00011)、中銀香港(
02388)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)の上昇が目立った。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、中国デザイナーズトイ大手のポップマート(
09992)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.89%安の6195.11ポイントと3日ぶりに反落。小米集団のほか、自動運転技術の地平線機器人(
09660)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が大幅に反落した。一方、SMICと同業の華虹半導体(
01347)、新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)が高い。