| 2025-09-25 |
中国/業界動向/建材 |
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中国政府、建材業界の安定成長を図る方案を発表
中国政府の工業情報化部、自然資源部、生態環境部、住宅都市農村建設部、水利部、農業農村部は24日、「建材業界の安定成長を図る工作方案(2025−26年)」を共同で発表した。同方案は、2025年から26年にかけて建材業界が回復基調を持続し、収益性を向上させ、技術革新が強化され、グリーン建材やファインセラミックスの産業規模が成長することを目指し、26年のグリーン建材売上高3000億元超を目標に掲げた。
同方案は、5項目の重点ミッションを示した。第一は業界管理の強化。セメントクリンカー、板ガラスの新たな生産ライン増設を禁じ、プロジェクトには生産能力置換方案の策定を義務付けセメントの実質生産能力と登録生産能力一致を促す。また、太陽光圧延ガラスの生産はリスク管理から計画誘導への転換を加速。さらにセメント業、板ガラス業などの規範を策定・改訂する。
第二は技術革新の強化。ファインセラミックス業の成長を促し、超硬材料などの開発を加速する。さらにグラファイト、フローライト、マグネサイトなどの特色ある材料を育成し供給能力を向上させる。
第三は投資の拡大。デジタル化・グリーン化を加速し、セメント業、板ガラス業などで「6ゼロ(購入電力、化石エネルギー、一次資源、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量、従業員の各ゼロ。従業員ゼロは現場従業員の削減とも解釈される)」工場」を展開する。また建築用安全ガラス、断熱材燃焼性能などの国家基準、グリーン建材評価などの業界基準を策定・改訂する。
第四は需要の開拓。地方でのグリーン建材プロモーション活動を持続し、グリーン建材の政府調達を通じた建築物の品質向上を目指す。同時に産業用ダイヤモンドや低誘電率ガラス繊維製品などの普及を推進する。
第五は開放と協力の深化。「一帯一路」の国・地域との提携を強化し、建材製品、技術などの海外展開や国際協力を推進する。