24日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.37%高の26518.65ポイントだった。中国企業指数は1.64%高の9442.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で2887億7000万HKドル。
ハンセン指数は続落して寄り付いたものの、朝方にプラス圏へ浮上。じりじりと上げ幅を広げ、10日移動平均線(大引け時点で26437.98ポイント)を上抜けて終えた。米エヌビディアとフィジカルAI分野で協力すると同日発表したアリババ集団(
09988)が大きく買われ、指数を押し上げた。また、米ドル安に伴い香港を含む新興国市場に資金が流入するとの見方も相場を支えた。欧州の財政政策スタンスが経済成長重視に転じ、中国の輸出が堅調なことを背景に、米ドル相場が一段と下落するとの観測が広がったもよう。セクター別では一般消費財と情報技術が高かった半面、医療・ヘルスケアが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)が9%超高だったほか、ネット株のJDドットコム(
09618)とテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導。前日売られた半導体受託製造のSMIC(
00981)とスマートフォン大手の小米集団(
01810)は反発。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)と信義光能(
00968)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)も買われた。一方、デザイナーズトイのポップマート(
09992)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)、製薬の中国生物製薬(
01177)が下落した
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.53%高の6323.15ポイントと3日ぶりに反発。アリババ集団(
09988)のほか、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、半導体製造措置のASMPT(
00522)、SMICと同業の華虹半導体(
01347)が高い。半面、テンセント子会社のテンセント・ミュージック(
01698)が大幅に続落した。