大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、中国のスポーツ用品大手、安踏体育(
02020)の目標株価をこれまでの112HKドルから117HKドルに引き上げた。アメアスポーツの利益見通しの上方修正を織り込み、2025年−27年の予想EPSを3−4%上方修正した。投資判断は「買い」に据え置いた。『AAストックス』が29日伝えた。
大和は安踏体育の2025年6月中間決算について、売上高と純利益が市場予想をそれぞれ1.5%、3.2%上回ったと指摘した。経営陣が消費需要の減速を踏まえ、25年通期の小売売上高の成長率見通しを当初の1桁台後半から1桁台半ばに下方修正したことに言及。ただ、「デサント」や「コーロンスポーツ」の伸びが予想を上回り、主力ブランドの弱さを一部カバーするという。
また、安踏体育が引き続きM&Aに積極的な姿勢を示しており、直近では韓国ファッション通販大手の「MUSINSA」と合弁会社を設立したと指摘した。