モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国のネット通販大手、JDドットコム(
09618)の株価が向こう30日以内に80%超の確率で下落すると予想した。フードデリバリーサービス「京東外売」への投資拡大が利益を下押しするとみている。『信報』が25日伝えた。
モルスタは、JDドットコムのフードデリバリー注文件数が22日に1日当たり1000万件を突破したことに言及。JDドットコムは4月上旬に補助金キャンペーンを開始しており、向こう1年以内に100億元超を投入する計画で、同キャンペーンによりフードデリバリー業務の急速な成長が見込めるものの、利益が下押しされるとした。JDドットコムは5月に1−3月期決算の発表を予定しており、通期利益見通しが引き下げられる可能性もあると予想。投資判断は「イコールウエート」、米国預託証券(ADR)の目標株価は41米ドルにそれぞれ設定している。
JDドットコムの株価は日本時間午後2時8分現在、前日比1.29%高の125.80HKドルで推移している。