2025-03-18 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(17日):ダウ353米ドル高、S&P500とナスダックも上昇し3指数が2日続伸
17日のNY株式相場は続伸。ホワイトハウスから関税などに関して新たな悪材料が出なかったことや、2月の自動車を除く小売売上高が前月比+0.3%と予想と一致したことで安心感が広がった。
先週、2023年3月以来の大幅安を記録したダウ平均は353.44米ドル高(+0.85%)で終了し、先週まで4週続落したS&P500とナスダック総合もそれぞれ0.64%高、0.31%高で終了。主要3指数はそろって2営業日続伸した。
S&P500の11セクターは一般消費財(-0.44%)を除く、10セクターが上昇。不動産、エネルギー、生活必需品、資本財、金融、素材、ヘルスケアの7セクターが1%超上昇した。ダウ平均採用の30銘柄はエヌビディア(-1.76%)、アマゾン(-1.12%)など3銘柄が下落したものの、ナイキ、ウォルマート、ユナイテッドヘルスが2%超上昇し、ゴールドマン・サックス、トラベラーズ、マクドナルドなども1%超上昇し、ダウ平均を押し上げた。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の21.77ポイントから20.51ポイントに低下した。
寄り前に発表された2月小売売上高は前月比+0.2%と1月分改定値の-1.2%から改善したものの、市場予想の+0.6%を下回った。先週金曜日に発表された3月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が2022年以来の水準に悪化するなど足もとで弱い経済指標の発表が続いたことで景気減速懸念が強まる中、2月小売売上高も予想を下回ったが、自動車を除く小売売上高が+0.3%と予想と一致したことで過度な懸念が和らいだ。
今週17−21日に年次開発者会議「GTC」を開催するエヌビディアは朝方に1.00%高まで上昇したが、1.76%安で終了した。