週明け17日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.77%高の24145.57ポイントだった。中国企業指数は0.57%高の8928.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で2448億2000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを回復し、序盤は高く推移。中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が内需振興政策の「行動方案」を実施するよう各地方に通知したと伝わり、買いが優勢となった。中国国家統計局がきょう午前に発表した1−2月の鉱工業生産と固定資産投資が市場予想を上回ったことも好感された。もっとも、中盤以降はハンセン指数がじりじりと上げ幅を縮小した。18−19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。声明文とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見の内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、個別では英金融大手のHSBC(
00005)が買われ、相場の上昇を主導。公益事業株の新奥能源(
02688)と華潤電力控股(
00836)が高い。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、スポーツ用品の李寧(
02331)は大幅に続伸した。半面、前週末に2024年12月本決算を発表した理想汽車(
02015)が7%超下落。オンラインゲームのネットイース(
09999)、電動工具の創科実業(
00669)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.14%安の5872.81ポイントと反落。理想汽車のほか、自動運転技術の地平線機器人(
09660)の下げがきつい。一方、電気自動車を手掛ける小米集団と蔚来集団(
09866)が買われた。