12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比0.76%安の23600.31ポイントだった。中国企業指数は0.84%安の8682.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で2784億9000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで前日終値を挟んで一進一退の展開。後場に下げ幅を広げて10日移動平均線(大引け時点で23596.88ポイント)を割り込む場面があったものの、結局は同水準を守って終えた。トランプ米政権の関税政策を巡る不透明感が引き続き相場の重荷となった。また、12−13日に2月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)が発表される。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する物価指標とあって、次第に様子見ムードが広がったもよう。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが下落した半面、素材が上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が大幅に反落した。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も安い。一方、前日下げた都市ガス大手の新奥能源(
02688)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)が買われた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)はともに続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.04%安の5845.36ポイントと反落。10日から構成銘柄となっているテンセント・ミュージック(
01698)と地平線機器人(
09660)の下落が目立った。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)も売られた。一方、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が逆行高。