12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.85%高の3346.39ポイントだった。深セン成分指数は1.43%高の10708.88ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6772億1500万元だった。
上海総合指数は中盤まで前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、終盤に上向きに転じ、この日の高値圏で引けた。終値ベースで年初来高値を再び更新。利益確定売りが重しとなったものの、人工知能(AI)の利用が加速するとの期待が根強く、買いを支えた。米アップルがアリババ集団(
09988)と提携し、中国市場の「iPhone」向けにAIサービスを提供することや、百度(
09888)が次世代の人工知能(AI)モデル「文心一言5.0(Ernie 5.0)」を今年下半期に発表する計画だと伝わった。
セクター別では、電源設備が全面高となったほか、半導体、バッテリー素材、非鉄金属素材などが高い。半面、貴金属が全面安。宝飾品、採掘、海運・港湾運営などが下げた。
A株市場では、上海宝信ソフト(
600845)がストップ高となったほか、用友網絡科技(
600588)、海能達通信(
002583)、立訊精密工業(
002475)などテック株の上昇が目立った。自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)、新エネルギー自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、不動産大手の万科企業(
000002)、保利発展控股集団(
600048)、映画チェーン運営の万達電影(
002739)なども買いを集めた。半面、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)、鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)などが売られた。
上海B株指数は0.47%高の266.56ポイント、深センB株指数は0.24%高の1208.13ポイントだった。