12日前場の香港市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.56%高の21626.80ポイントだった。中国企業指数は1.51%高の7961.26ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1517億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日比1%超高で寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。人工知能(AI)の開発や応用を手掛ける中国テック大手が買いを集め、相場の上昇を主導した。米アップルがアリババ集団(
09988)と提携し、中国市場の「iPhone」向けにAIサービスを提供すると伝わった。ただ、ハンセン指数は上昇率が2%を超える水準では利益確定売りが出て、前引けにかけて上げ幅をやや縮小した。
個別では、アリババ集団と子会社の阿里健康(
00241)が急反発。新エネルギー車大手のBYD(
01211)と子会社のBYDエレクトロニック(
00285)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)も高い。教育関連サービス事業者の新東方教育科技(
09901)は大幅に続伸。香港銀行株の中銀香港(
02388)とハンセン銀行(
00011)も買われた。一方、フードデリバリーサービスの美団(
03690)が6%超下落。配達員の時間超過に対する賃金減額を取りやめる具体的な計画を近く公表すると伝わった。製薬の翰森製薬(
03692)、検索サービス大手の百度(
09888)も下落した。