中国最大のファウンドリー、SMIC(
00981)は11日大引け後、2025年1−3月期の売上高が前四半期比6−8%増え、粗利益率が19−21%になる見通しを明らかにした。25年通期については、外部環境に重大な変化がないことを前提に、増収率は同業の平均値以上、資本的支出はおおむね前年並みを目指すとした。
同時に発表した24年10−12月期の業績は、売上高が前四半期(24年7−9月期)比1.7%増の22億700万米ドルとなり、同社が11月に示した増収率予想(2%増)から小幅に下振れした。粗利益率は22.6%(前四半期は22.6%)に上昇し、予想レンジ(18−20%)から上振れした。
24年通期の純利益は前年比45.4%減の4億9270万米ドルとなった。減益の主因は投資収益と資金収益の縮小。売上高は27%増の80億3000万米ドル。粗利益率は18%だった。
24年10−12月期の月間生産能力(8インチウエハー換算)は9月末時点の88万4250枚から12月末時点の94万7625枚に拡大した。10−12月期のウエハー販売数(8インチウエハー換算)は199万1761枚と前四半期比6.1%減少。設備稼働率は85.5%と前四半期の90.4%を下回った。
24年通期の資本的支出は73億3000万米ドル、ウエハー出荷数(8インチウエハー換算)は800万枚超、年平均設備稼働率は85.6%だった。
SMICの株価は日本時間午後0時2分現在、前日比4.19%高の47.20HKドルで推移している。