モルガン・スタンレーは最新リポートで、BYD(
01211)の投資判断を「イコールウエート」、目標株価を270HKドルに設定した。BYDが10日夜に開いた戦略発表会で、高度運転支援システム「天神之眼」と同システムを搭載する第1陣の21モデルを正式に発表したことに言及。BYDが大衆向け市場に先進運転支援システム(ADAS)の投入を本格化したと指摘し、ブランド影響力の向上につながると予想。既存モデルの値引き率がさらに拡大する恐れもあるが、スマートドライビングの普及に向けて同時に複数モデルを投入することから、競合相手は直ちに対応するのは難しいとの見方を示した。『AAストックス』が11日伝えた。
モルスタは、BYDが「安全性」を重要なセールスポイントにしており、ADASが現代のエアバッグに類似するものと会社側が捉えていると指摘。一方、株価が過去1週間に20%上昇し、ハンセン指数(6%上昇)を大幅にアウトパフォームしたことから、さらなる上昇は短期的な受注状況などが鍵を握るとの見方を示した。また、既存車種をさらに値下げする可能性があり、価格競争が一層激化するリスクがあるとした。
BYDの株価は日本時間午後4時51分現在、前日比0.48%安の328.60HKドルで推移している。