11日前場の香港市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.59%安の21395.73ポイントだった。中国企業指数は0.74%安の7888.13ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1227億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈むと、下げ幅を拡大した。前日まで指数が3営業日続伸し、終値ベースで昨年10月7日以来およそ4カ月ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定売りが出た。トランプ米政権による追加関税の拡大への警戒感も重荷。トランプ米大統領は10日、鉄鋼・アルミニウム製品に対する25%の追加関税を全ての輸入品に適用するための大統領令に署名し、同様の措置を自動車や医薬品、半導体にも適用する考えを示したと伝わった。
個別では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、理想汽車(
02015)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)などが大幅安。半面、光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、教育関連サービス事業者の新東方教育科技(
09901)、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、産金大手の紫金鉱業集団(
02899)などが買いを集めた。