JPモルガンは最新リポートで、中国の自動車セクターについて、2024年の株価に影響を与えた要因として、利益見通しの修正や販売台数、四半期・年間の業績傾向を挙げた。『AAストックス』が5日伝えた。
JPモルガンは、吉利汽車(
00175)、長城汽車(
02333)、BYD(
01211)など株価がアウトパフォームした銘柄の業績に対する市場予想がおおむね上方修正されていたが、理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)、中升集団(
00881)など業績予想が下方修正された銘柄は株価が振るわなかったと指摘。また、海外向け販売の収益力が国内向けを上回っているため、海外市場も重要性を増しているとの見方を示した。季節性要因や、実際の市場需要の動向も株価に影響しているとした。
個別銘柄について、トップピックにBYD、リープモーター(
09863)、小米集団(
01810)を選定。その次は吉利汽車と小鵬汽車(
09868)を選好。一方、上海汽車集団(
600104)、東風汽車集団(
00489)、広州汽車集団(
02238)、中升集団、中国永達汽車服務(
03669)など、合弁ブランドメーカーや自動車ディーラーに関し、華為技術(ファーウェイ)との提携で期待が高まったものの、慎重な見方を維持。このほか、理想汽車(
02015)は今年7−9月期に新たな電気自動車(EV)を投入する可能性がより明確になるまでは株価が横ばいになるとした。JPモルガンによる最新レーティングは次の通り。
※銘柄名、投資判断、目標株価
■BYD(
01211)、オーバーウエート、475HKドル
■リープモーター(
09863)、オーバーウエート、40HKドル
■吉利汽車(
00175)、オーバーウエート、17HKドル→19HKドル
■蔚来集団(NIO)、オーバーウエート→中立、7米ドル→4.7米ドル
■広州汽車集団(
02238)、アンダーウエート、1.3HKドル
■東風汽車集団(
00489)、アンダーウエート、2.5HKドル
■中升集団(
00881)、中立、15HKドル→12HKドル
■中国永達汽車服務(
03669)、中立、1.9HKドル