5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.69%安の20647.03ポイントだった。中国企業指数は0.88%安の7576.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1142億2000万HKドルと、前場の取引だけで1000億HKドルの大台を超えた。
ハンセン指数は続伸して寄り付いた直後、下げに転じた。中国と米国の貿易摩擦が激化するリスクが意識され、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。前日は終値ベースで昨年11月7日以来およそ3カ月ぶり高値を更新しただけに、利益確定売りも出たもよう。もっとも、下値を売り込む動きは限定的。4日のNY市場で主要3株価指数がそろって3営業日ぶりに反発し、米長期金利が低下したことが一定の下支えとなった。
個別では、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が大幅に反落。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、白物家電の海爾智家(
06690)も売られた。半面、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)、海運大手の東方海外(
00316)が大幅高だった。