4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅反発。終値は前日比2.83%高の20789.96ポイントだった。中国企業指数は3.51%高の7643.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1618億7000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。終値ベースで昨年11月7日以来、およそ3カ月ぶり高値を更新。米政府がフェンタニル問題などを理由に中国からの輸入品に10%の追加関税を課す措置が米東部時間4日午前0時1分(日本時間午後2時1分)に発動し、これに対して中国が米国への報復関税などを発表したことを受けて指数が急速に上げ幅を縮める場面もあったが、ほどなくして再び上向きに転じた。米ホワイトハウスはトランプ米大統領が今週中にも中国の習近平国家主席と会談する見通しを示しており、米中協議の進展への期待が地合いを支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、新興新エネ車メーカーの理想汽車(
02015)、半導体受託製造のSMIC(
00981)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)などが大幅高。大型ネット株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、テンセント(
00700)なども買われ、指数を押し上げた。半面、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)、ガス会社の新奥能源(
02688)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は5.06%高の4977.38ポイントと大幅に5営業日続伸した。華虹半導体(
01347)、小鵬汽車(
09868)、ビリビリ(
09626)が上昇率上位。下落はネットイースの1銘柄のみだった。