15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.43%安の3227.12ポイントだった。深セン成分指数は1.03%安の10060.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1888億2900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、総じてマイナス圏で推移した。前場はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは弱かった。前日に2%超上昇した後とあって、利益確定売りが重荷となった。上値の重さが意識されると、後場はもみ合いながら下げ幅を拡大した。米連邦準備理事会(FRB)の景気判断に影響する12月の米消費者物価指数(CPI)がこの日の夜に控えているほか、週内には中国の2024年10−12月期国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表される予定で、投資家は運用リスクを取りにくかった。
セクター別では、電源設備、航空・宇宙関連、バイオ医薬品、採掘などが安い。半面、文化・メディア、太陽光発電設備、ゲームなどが買われた。
A株市場では、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)、広州汽車集団(
601238)、自動車部品メーカーの恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)、テック株の浙江水晶光電科技(
002273)、海能達通信(
002583)、北方華創科技集団(
002371)などが安い。2024年12月本決算の赤字拡大見通しを発表した永輝超市(
601933)が売られたほか、米当局が「ウイグル強制労働防止法(UFLPA)」に基づいて輸入規制リストに収載した紫金鉱業集団(
02899)も下げた。半面、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、太陽光発電関連の晶澳太陽能科技(
002459)、電器部品メーカーの浙江三花智能控制(
002050)、24年12月本決算の業績速報を発表した招商銀行(
600036)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.16%安の261.17ポイント、深センB株指数は0.30%安の1192.06ポイントだった。