15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.23%高の19264.46ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の7003.39ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で782億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合った後、上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)が前日大引け後に発表した昨年12月の人民元建て貸付残高増加額と社会融資総量がともに市場予想を上回り、投資家心理を支えたもよう。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の景気判断に影響する12月の米消費者物価指数(CPI)が香港時間今夜に公表されるとあって様子見気分が強く、上値を買い上がる動きは限られた。
個別では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導した。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、オンラインゲームのネットイース(
09999)は大幅に続伸。前日大引け後に2024年12月本決算速報値を発表した招商銀行(
03968)も高い。半面、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)が5%超下げた。米当局が「ウイグル強制労働防止法(UFLPA)」に基づいて同社を輸入規制リストに収載し、嫌気された。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)は大幅に続落。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、白物家電大手の海爾智家(
06690)も売られた。