2025-01-15 |
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NY市況(14日):ダウ221米ドル高と続伸、卸売物価の鈍化を好感 ナスダックは5日続落
14日のNY株式相場は高安まちまち。12月生産者物価指数(PPI)が予想を下回る伸びにとどまり、米10年債利回りが小幅に低下したことが支援となったものの、メタやエヌビディアなどのハイテク・ジャイアントの一角には利益確定売りが続いた。
ダウ平均は140米ドル安まで下落する場面もあったが、221.16米ドル高(+0.52%)と2日続伸して終了。S&P500も一時0.53%安まで下落したが、0.11%高で終了し、小幅に2日続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.97%高まで上昇後、0.85%安まで反落し、0.23%安と5営業日続落して終了した。
S&P500の11セクターは公益、金融、素材、資本財など6セクターが上昇し、生活必需品が変わらずとなった一方、コミュニケーション、ヘルスケア、一般消費財など4セクターが下落した。上昇率2位の金融では翌日に第4四半期決算を発表するJPモルガン・チェース、シティグループ、ゴールドマン・サックスがそろって1%超上昇した。
12月PPIは前月比+0.2%と前月分の+0.4%や市場予想の+0.3%を下回り、前年比でも+3.3%と予想の+3.4%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIは前年比+3.5%と予想の+3.8%を下回り、前月比では+0.3%の予想に対して変わらずとなった。弱いPPIを受けて米10年債利回りは前日の4.805%から一時4.749%まで低下(価格は上昇)したが、翌日の12月消費者物価指数(CPI)の発表を控えて売りが優勢となり、4.792%で終了した。
12月CPIの市場予想は前月比+0.3%と前月から横ばいが見込まれ、コアCPIは前月比+0.2%と前月の+0.3%から鈍化が見込まれている。