14日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日ぶりに反発。終値は前日比1.83%高の19219.78ポイントだった。中国企業指数は2.10%高の6987.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1576億8000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付き後ほどなく心理的節目の19000ポイントを回復し、徐々に上げ幅を拡大すると、上昇率は一時2%を超える場面もあった。本土市場の上昇が好感されたほか、ハンセン指数は前日まで6営業日続落し、終値で昨年9月23日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。ただ、中国では17日に国内総生産(GDP)や小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標の発表が予定されており、様子見ムードが強まった。
ハンセン指数構成銘柄では、JDドットコム(
09618)と美団(
03690)が5%超上昇し、指数を押し上げた。大和証券キャピタルマーケッツが目標株価を4割近く引き上げた農夫山泉(
09633)が大幅高となったほか、2025年に売り上げの成長が加速するとの見通しを示した薬明生物技術(
02269)も高かった。半面、新東方教育科技(
09901)や恒基兆業地産(
00012)、サンズ・チャイナ(
01928)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.08%高の4352.04ポイント。小鵬汽車(
09868)や金蝶国際ソフト(
00268)が上昇率上位で、下落は美的集団(
00300)と蔚来集団(
09866)の2銘柄のみだった。指数構成銘柄以外では、微盟集団(
02013)が26.78%高と大幅反発。2024年10−12月期決算で黒字転換する見通しを明らかにしたリープモーター(
09863)は13.00%高だった。