招銀国際は最新リポートで、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)の投資判断を「買い」に維持し、目標株価を13.58HKドルから22.88HKドルに引き上げた。中国バイオ企業の製品やサービスを調達することを禁じる米バイオセキュア法案が不成立に終わる公算が大きくなり、薬明生物技術が比較的安定した経営環境の下で業績を拡大し続けるとの見方を示した。バイオ医薬事業の資金調達が世界的に持ち直すなか、同社のバリュエーションと業績の回復が期待できるとした。『AAストックス』が13日伝えた。
米上院と下院の軍事委員会は7日、両院の委員委員会が最終的に合意した2025年のNDAA修正案を公表した。同修正案はバイオセキュア法案は含んでおらず、バイオセキュア法案をNDAAに組み込む形で成立させる方法は失敗したことになる。バイオセキュア法案単独での成立を目指すことはできるが、今期の米議会の会期は残り2週間足らずのため、単独で成立する可能性は極めて低い。
招銀国際は2024−26年の売上高予想をそれぞれ7.1%、12.4%、13.9%上方修正、調整後純利益予想もそれぞれ0.8%、11.1%、13.4%上方修正した。
薬明生物技術の株価は日本時間午後4時41分現在、前日比2.64%安の17.68HKドルで推移している。