13日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.66%安の20057.76ポイントだった。中国企業指数は1.88%安の7221.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で768億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を拡大。下値のめどとして意識された心理的節目の20000ポイントに近い水準で推移して前場の取引を終えた。中国が11−12日に開いた中央経済工作会議にポジティブサプライズが見当たらず、失望売りを誘ったもよう。前日のNY市場ときょうの中国本土市場での主要株価指数が下落したことも、投資家心理を悪化させた。
個別では不動産株の下げが目立ち、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、九龍倉置業地産(
01997)、華潤万象生活(
01209)が大幅安。中央経済工作会議は来年の経済政策方針に「不動産市場の安定」を盛り込んだものの、「明確で実行可能な戦略が提示されていない」(ゴールドマン・サックス)との見方があった。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)と華潤ビール(
00291)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も売られた。一方、前日売られた光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が上昇した。