11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.77%安の20155.05ポイントだった。中国企業指数は0.78%安の7249.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1416億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に高く推移したものの、前引けにかけて下げに転じた。後場に入ってじりじりと下げ幅を広げ、終盤には下落率が1%を超える場面があった。中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11−12日にも開かれると伝わり、結果を見極めたいとのムードが広がった。米連邦準備理事会(FRB)が重視する11月の米消費者物価指数(CPI)がこの日夜に発表されることもあって、持ち高を調整する売りも出たもよう。一般消費財と不動産・建設、金融が下げた半面、必需消費財、素材、公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のJDドットコム(
09618)と美団(
03690)が売られ、相場の重荷だった。香港不動産株の恒隆地産(
00101)、新鴻基地産(
00016)、九龍倉置業地産(
01997)、恒基兆業地産(
00012)も安い。電動工具の創科実業(
00669)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)は続落した。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)と都市ガスの新奥能源(
02688)が2%超上昇。電力株の華潤電力控股(
00836)、食品・飲料株の万洲国際(
00288)、農夫山泉(
09633)、中国蒙牛乳業(
02319)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.31%安の4531.58ポイントと続落。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) の下げがきつい。一方、今週からハンセンテック指数構成銘柄に採用された美的集団(
00300)が逆行高。