11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.29%高の3432.49ポイントだった。深セン成分指数は0.33%高の10848.42ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7763億7700万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたが、ほどなくして切り返すと、その後は総じてプラス圏でもみ合った。中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11−12日にも開かれると伝わるなか、政策期待が根強いものの、2025年の経済成長目標や追加の景気対策を見極めたいとして、様子見ムードが広がった。
セクター別では、商業・百貨店と宝飾品が全面高。不動産開発、自動車サービス、コシューマーエレクトロニクスなども高い。半面、保険が全面安となったほか、銀行、電機、バッテリーなどが売られた。
A株市場では、小売り大手の永輝超市(
601933)、王府井集団(
600859)、映画館運営の万達電影(
002739)、半導体ディスプレー大手のTCL科技集団(
000100)、白物家電大手の海信家電集団(
00921)が大幅に続伸。食品・飲料関連の鄭州千味央厨食品(
001215)、洽洽食品(
002557)、北京燕京ビール(
000729)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)なども買いを集めた。半面、新華人寿保険(
601336)、中信銀行(
601998)、中国太平洋保険(
601601)、寧波銀行(
002142)など金融株の下落が目立った。前日に高かった油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)が反落した。
上海B株指数は0.83%高の282.28ポイント、深センB株指数は0.54%高の1244.98ポイントだった。