10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比1.00%高の20618.18ポイントだった。中国企業指数は0.86%高の7424.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1548億8000万HKドル。
ハンセン指数はプラス圏で推移した。中国共産党中央政治局は9日、習近平総書記(国家主席)が主宰する会議を開き、2025年の経済政策は「より積極的な財政政策と適度に緩和的な金融政策を実施する必要がある」と指摘した。「穏健な金融政策」からスタンスが大きく転換したと市場で受け止められている。もっとも、3%超高で寄り付き、心理的節目の21000に乗せたものの、前日に続いた急上昇で目先の利益をいったん確定する売りも出て、指数は上げ幅を縮小してもみ合った。
個別銘柄では、不動産管理サービスの華潤万象生活(
01209)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が大幅高。アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ(
01299)、大型ネット株のネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)なども買われ、指数を押し上げた。半面、前日に高かった医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、薬明生物技術(
02269)、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が反落したほか、教育関連サービスの新東方教育科技(
09901)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)などが下げた。