2024-12-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反発、金融緩和と財政出動に期待 保険株が全面高
10日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比1.58%高の3456.12ポイントだった。深セン成分指数は2.08%高の10955.23ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆5048億9900万元だった。
上海総合指数はほぼ全面高で始まった。中国共産党中央政治局が前日の会議で2025年の経済政策を検討し、「より積極的な財政政策と適度に緩和的な金融政策を実施する必要がある」と指摘。中国当局が利下げや預金準備率引き下げ、財政出動の拡大を実施するとの見方から、内需関連を中心に買いが膨らんだ。ただ、米国との対立深刻化への懸念がくすぶり、指数は上げ幅をじりじりと縮めた。中国の国家市場監督管理総局が9日、独占禁止法違反などの疑いで米半導体大手エヌビディアの調査を始めたと発表した。
セクター別では、保険が全面高となったほか、食品・飲料、インターネットサービス、観光、ソフトウエア開発、小売りなどが大幅に上昇した。
上海B株指数は0.54%高の280.49ポイントと反発。深センB株指数は0.60%高の1242.17ポイントと8営業日続伸した。