2024-12-10 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(9日):ダウ240米ドル安、エヌビディアが売られS&P500とナスダックも反落
9日のNY株式相場は下落。主要3指数が最高値圏で推移し、高値警戒感が意識される中、水曜日発表の米11月消費者物価指数(CPI)を控えた様子見姿勢が強まった。時価総額上位のエヌビディアが、中国当局が同国の独占禁止法違反で調査していると発表を受けて2.55%下落したことも重しとなった。半導体株は、アナリストが投資判断を引き下げたアドバンスト・マイクロ・デバイセズも5.57%下落した。
先週水曜日に取引時間中と終値の史上最高値を更新したダウ平均は240.59米ドル安(-0.54%)と3営業日続落して終了。先週末に最高値を更新したS&P500も0.61%安と反落した。ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.07%高と小幅ながら6営業連続で取引時間中の最高値を更新したが、0.62%安で終了した。
S&P500の11セクターはヘルスケア、不動産の2セクターが上昇し、金融、コミュニケーション、公益、資本財、生活必需品、ITなど9セクターが下落した。ハイテク大手はエヌビディアのほか、ネットフリックスが2.25%安、メタが1.64%安、アマゾンが0.41%安となった一方、アップルが1.61%高となり上場来高値を更新し、テスラも0.15%高と52週高値を更新した。
ダウ平均採用銘柄はボーイング、ユナイテッドヘルスが2%超上昇した一方、トラベラーズ、IBMが3%超下落し、セールスフォース、エヌビディア、アメリカン・エキスプレス、シャーウィン・ウィリアムズが2%超下落下回った。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の12.77ポイントから14.19ポイントに上昇した。
引け後の動きでは、決算が予想を下回ったオラクルが時間外で7%超下落した。