大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、リチウム製品の中国大手、江西カン鋒リチウム(
01772)の投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」へ一気に引き下げた。目標株価は29HKドルから23HKドルに下方修正。中国のリチウム価格は2025年1−3月期に下落するリスクがあると指摘。リチウムの平均価格が上昇に転じるまでは江西カン鋒リチウムの株価が大幅に反発する可能性は低いとした。『AAストックス』が5日伝えた。
大和は、江西カン鋒リチウム株価の11月の月間上昇率が18%に達しており、同月に中国のリチウム平均価格が4%上昇したことが背景にあったと指摘した。ただ、リチウム価格の上昇と株価の反発は続かないと予想。中国政府の電気自動車(EV)に対する補助金制度の一部終了で25年1−3月期にはEVの電池需要が前四半期で縮小するとみて、リチウム価格と江西カン鋒リチウムの株価にマイナス影響を及ぼすとした。
江西カン鋒リチウムの株価は日本時間午前11時56分現在、前日比5.37%安の22.90HKドルで推移している。