2024-12-05 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(4日):ダウが4万5000ドル突破、主要3指数がそろって最高値更新
4日のNY株式相場は上昇。決算発表が好感されたソフトウェアのセールスフォースが10.99%高、データセンター向け半導体製造のマーベル・テクノロジーが23.19%高と急伸し、ハイテク株全般に買いが波及した。
ダウ平均は308.51米ドル高(+0.69%)の4万5014.04米ドルと3日ぶりに反発し、終値で初めて4万5000米ドルを上回った。S&P500は0.61%高、ハイテク株主体のナスダック総合も1.30%高とともに4営業日続伸。主要3指数はそろって取引時間中と終値の史上最高値を更新した。
S&P500の11セクターはIT、一般消費財、コミュニケーション、資本財など5セクターが上昇し、エネルギー、素材、金融など6セクターが下落した。
経済指標では、金曜日の11月雇用統計の前哨戦となる11月ADP民間部門雇用者数が14.6万増と市場予想の15.0万人増を下回った。11月雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)の予想が20万人増と、ハリケーンの影響で1万2000人増にとどまった10月分から大幅な増加が見込まれている。一方、失業率は10月分の4.1%から4.2%に悪化が予想されている。
要人発言では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げについて慎重に進める余裕があるとしたが、市場はほぼ無反応だった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ見通しは前日の7.3%から78%に上昇し、政策金利の据え置き確率は22%に低下した。