3日の香港市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.00%高の19746.32ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の7072.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1266億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入ると上げ幅を拡大した。米政府が2日、人工知能(AI)向けの先端半導体や高性能の半導体製造装置などの中国への供給を制限するための新たな措置を発表したことを受け、ハイテク分野での米中対立の激化が懸念されたものの、来年の経済運営の基本方針を決める中国の中央経済工作会議への政策期待が買いを支えた。外電によると、同会議は来週11日に開催される予定で、2025年の経済成長目標や景気刺激策などを策定するとみられる。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)がそろって大幅高。PC世界大手のレノボグループ(
00992)、電動工具大手の創科実業(
00669)、香港銀行株のハンセン銀行(
00011)なども買いを集めた。半面、半導体受託製造のSMIC(
00981)、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)が反落したほか、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%高の4417.99ポイントと3営業日続伸。レノボグループ、ウェイボー(
09898)、ASMPT(
00522)、小米集団(
01810)が上昇率上位。半面、閲文集団(
00772)、SMIC、JDドットコム、華虹半導体(
01347)が下落率上位だった。